特別展「窓-歌会始御題によせて-」
令和4年4月22日(金)~ 令和4年5月24日(火)
新春の歌会始は、和歌を通じて皇室と国民を一つに結ぶ、雅やかな宮中行事です。
神宮美術館では、歌会始の御題によせた特別展を毎年の嘉例としています。本年は
御題「窓」に因んだ作品を展示します。
これまで多くの美術・工芸作家が、「窓」の姿をとらえ、特性を残そうと試みて来ました。しかし、一口に「窓」と言っても、アプローチの仕方は様々です。
そこで「窓」の重要性や特性から作品を大きく3つに分けて展観することとしました。
第1章 窓のある風景・窓を写す
窓とは端的に言えば壁に開けられた孔穴であり、私たちはそれによって外光や空気を 室内に取り込む事ができます。とりわけ照明が発達していなかった時代において窓から差し込む光は、現代より遙かに重要な役割を果たしていたといえるでしょう。そうした建築上の「窓」の役割と、日常に密着した「窓」について見てゆきたい。また、典型的な日本家屋を描いた作品も取り上げたいと思います。
第2章 窓から見た風景・心の窓、心象風景
前章では窓の建築的な役割について取り上げましたが、本章では観念としての窓を
考えたいと思います。各作家が捉えた「窓」、それは作家の持つ観念によって建築的
な窓とは違った意味合いをもつことになります。そしてその作家の「心の窓」を通して見た心象風景をも概観頂きます。
第3章 季節の窓・日本の四季を表現した工芸作品
「窓」という語の意味合いを「広く見渡す・概観する為の契機」と捉え、日本の四季を表現した工芸作品に焦点を当てます。陶芸・染織・漆芸の分野から春夏秋冬の作品を選出。我が国の季節の情緒を感じて頂きたいと思います。
この3つにテーマを絞り、近現代の美術・工芸作品20点を展観いたします。「窓」に託された作者の想いを感じ取って頂けると幸いです。
式年遷宮記念神宮美術館
大 人 - 500円 ( 団体 300円 )
小中学生 - 100円 ( 団体 無料 )
※団体20名以上
木曜日(但し5/5㊍㊗※こどもの日は開館し、翌平日5/6㊎は振替休館)
午前9時~午後4時30分(最終入館は午後4時まで)
式年遷宮記念神宮美術館
三重県教育委員会・伊勢市教育委員会・毎日新聞社・NHK津放送局
講演会:講師 田渕俊夫氏(日本画家・文化功労者)
日時 令和4年5月7日(土)午後1時より
演題 「窓の明かり」
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