新春の歌会始は、和歌を通じて皇室と国民を一つに結ぶ、雅やかな宮中行事です。
神宮美術館では、平成8年より歌会始の御題によせた特別展を、毎年の嘉例としています。
令和5年新春の歌会始御題は「友」です。そこで今回は御題「友」へのアプローチを大きく二つに分けて、作品を展観します。

第１章　画題としての「Friend/Family」（友人・家族）
「金蘭きんらんの友」「昵懇じっこんの仲」「管鮑かんぽう之交まじわり」など、友人や仲間の親しい間柄を表す言葉は　過去に数多あります。
御題の「友」をこれら親しい間柄を表す語と捉え、「友」をテーマや画題として制作された作品を展示します。

第２章　関係としての　「Master/Mistress ＆ Apprentice」（師と弟子）　
書物を読み、昔の賢人を友とする「読書尚友」という言葉があるように、作家は創作活動において様々な作品に触れ、
その作者を師と仰いで技術や思想を追求し、あるいは心の友として親しんできました。
本章ではこれらの関係に着目して、近年新たに文化勲章受章者・文化功労者・日本藝術院会員・重要無形文化財保持者(人間国宝)となられた作家を対象として、
自身が影響を受けた作家、交友のある作家の作品と並べ、そのエピソードを交えながら展観して創作の原点を読み解きます。

「友」に託された作者の想いを感じ取って頂けると幸いです。

神宮美術館 展示室Ⅰ

大　　人　-　500円 ( 団体 300円 )
小中学生　-　100円 ( 団体 無料 )
※団体20名以上

木曜日（祝日の場合はその翌平日）

午前9時～午後4時30分（最終入館は午後4時まで）