農業館の名品-珈琲具・紅茶具(明治時代の工芸品)-
平成29年1月15日(日)~ 平成29年5月31日(水)
明治18年、津市公園内の物産陳列場で三重県が国産工芸品の改良を奨励した「物産展」が開催されました。その後陳列品は農業館に寄贈され、その数は80点にも及びます。それらからは当時日本が西洋の文物を積極的に取り入れようとしていた歴史を伺うことが出来ます。
一つはフランスのリモージゥ製の珈琲具(写真上)、もう一つは明治10年代に日本の職人(東京日本橋・涛川惣助)によって作られた紅茶具(写真右)です。紅茶具としては日本で最古に近い品物です。珈琲や紅茶が一般には普及していなかった当時、輸入品を参考に作製したのではないかと考えられています。よく見るとデザインは洋風ですが、どこか急須にも似た形で文様には梅が使われています。
いずれも既にアンティーク。今はフランス人が南部鉄器を使う時代ですが、作者が現代の生活を見たらどう思うかと想像してしまいます。
農業館展示室
大 人 - 500円 ( 団体 300円 )
小中学生 - 100円 ( 団体 無料 )
※団体20名以上
木曜日(祝日の場合はその翌平日)
午前9時~午後4時30分(最終入館は午後4時まで)