かみさまの食器
平成28年8月23日
美術館四季のこみちに立つトクラベの木
美術館四季のこみちを少し歩くと、ひっそりと立っているトクラベ(ミミズバイ)の木が見えてきます。多くの人が余り気をとめることもない木ですが、神宮ではとても重要な植物です。神様のお供え物をのせる土器の上にはこのトクラベの葉が敷かれています。一説には古代には食器が木の葉であった名残とも言われていますが、葉を一枚敷くだけで格段に食物の傷みが遅くなるため天然の防腐剤とも言われています。出来るだけみずみずしいお食事を神様に、、お供え物からも古代の人々がいかに最善のものを神々に捧げようとしてきたかを見て取ることが出来ます。
徴古館に展示しているお供え物の模型