神宮徴古館・農業館について

神宮徴古館について


神宮徴古館は伊勢神宮の「歴史と文化の総合博物館」です。神宮のおまつりや歴史・文化に関する資料を中心に収蔵・展示し、 伊勢神宮を知るためには必見の博物館です。中でも社殿建築の模型や、20年に一度行われる式年遷宮の御料である御神宝類(撤下品)は圧巻です。 また国民の神宮崇敬の歴史を物語る貴重な歴史資料も数多く収蔵・展示しています。


神宮農業館について


神宮農業館は、人間と自然の産物との関わりをテーマとした日本最初の産業博物館です。 伊勢神宮のおまつりで神様に進める神饌(しんせん)を始め、お供え物を調える施設の工夫をこらした展示や、 明治時代に開催された内国勧業博覧会などに出品された産業資料、 またサメの剥製・蝋細工の植物模型といった自然科学系の資料も多く収蔵・展示しています。


神宮徴古館・農業館の歴史


徴古館外観(明治44年当時)
徴古館外観(明治44年当時)
神宮農業館外観(明治44年当時)
農業館外観(明治44年当時)
   
両館は「神苑会(しんえんかい)」の企画により日本最初の私立博物館として創設されました。
明治19年に発足した神苑会は、当時神宮の神域に民家が接近し火災等の恐れも多かった神苑の清浄と美観を守ると共に、 博物館等の文化施設の開設を目的としました。明治22年には有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)殿下を初代総裁にいただき、 明治天皇の御手許金(おてもときん)御下賜を始め全国有志の協賛を得て、国家的な規模で事業を進めました。
こうしてまず農業館が明治24年(1891)外宮前に建てられ、38年に倉田山へ移転増築。42年9月29日には徴古館が建設され、 44年3月31日に徴古館と農業館の建物と収蔵品一式を神宮に奉納して「神宮徴古館農業館」となり、神苑会は事業目的を完遂して解散しました。 以後、両館は「お伊勢さんの博物館」として親しまれてきましたが、昭和20年の戦災で徴古館の建物と収蔵品の大部分を焼失。 昭和28年の第59回神宮式年遷宮を記念して、外壁はそのままに2階建てに再建されて今日に至っています。


神宮徴古館・農業館の建物


徴古館の建物は、赤坂離宮(現在の迎賓館)を手がけた当時の宮廷建築の第一人者・片山東熊の設計です。
ルネッサンス様式の重厚で格調ある外観が特徴です。農業館の建物は、徴古館と同じ片山東熊の設計による数少ない木造建築で、 平等院の鳳凰堂をイメージした和洋折衷の建築様式を取り入れています。
両館とも明治時代の建築物の代表的遺構として平成10年に国の登録有形文化財となりました。


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